Yahoo!ショッピングの購入遷移
Yahoo!ショッピングはよく出来ていて、上記ダイアグラムはショッピングカートに入れた商品をユーザーが購入するまでのページごとの入力情報を、それぞれ上から下へ画面表示順にまとめたものですが、まずYahoo!ショッピングは、色んな店舗の集合体なので、店舗ごとにサポートしている決済手段/配送方法が異なっており、よって店舗ごとにショッピングカートが異るのでそれを選ぶところから始まるのですが、その後は上記step 1 からユーザータスクがスタートします。
ユーザーが滅多に変更することのないアカウント情報に紐づいている入力情報はstep 2にまとめられており、それ以外の、その時の買い物固有の入力情報はstep 1にまとめられています。
注文完了までたった3画面で端的にまとめられていますが、注文内容の表示位置にもこだわっているのが見受けられます。
step 1ではユーザーが注文しようとしている直後ですから、何を注文しているのかがわかるよう一番上に配置。step 2ではそのプライオリティは下がります。一番下ではなく、一番下にはメールアドレス入力欄があるのがちょっと不思議ですが、これは後述する通りリニューアル以前の名残りかもしれないですね。そしてstep 3では、もう注文完了直前の確認画面ですから再び注文内容の表示位置が一番上にきています。
といった感じで隅々まで考えつくされているのに。ああ。
step 3の注文内容確認画面で突然登場するメール送信のチェックボックス。初期状態ですべてオンになっています。
一番下までスクロールして確認しないユーザーは、気づかぬうちにメール送信に合意しているという訳です。
楽天市場が同じ仕様で有名ですが、楽天はある意味潔く以前から一貫してこの状態なのに対し、記憶が正しければ、以前2006年暮れごろに調べた時には、Yahoo!ショッピングは注文内容確認より前の画面、メールアドレスを入力する箇所でメール送信についても尋ねてきていたはず(初期状態でオンだったかまでは記憶にないのですが)。2007年11月29日のリニューアルで今の状態に改変されたのでしょうかね。
言わずもがなですが、一般的にこういった一連のタスクが複数ページにまたがって行われ、最後の一歩手前で入力内容を確認させる際に、その画面で初めて新しい要素を登場させることはユーザーに対する裏切り行為に近いものがありますが、さらにその内容がメール送信に合意という、買い物終えてしばらくして、関連性があやふやになっている頃にショップ側からのアクションとして届くのであんまりよろしくないかと思います。
Greasemonkey 用スクリプト – Deny Rakuten News
「直感的」実は「慣用的」
「デザイニング・インターフェイス」という書籍でこんな記述があります。
「直感的」という言葉は若干誤解を招きやすい。かつてジェフ・ラスキンは、われわれがソフトウェアの利用に関して「直感的」だと言う場合、実は「慣用的」だということを言わんとしているのだと指摘した。コンピュータの「マウス」は、それを一度も見たことがない人にとっては直感的ではない。
マッキントッシュに始まり、iPod、iPhoneへ連なるアップル製品を使いこなすユーザーが「直感的」ですばらしいと感じる時の「直感的」というのは実は「慣用的」ではないのか。
iPhoneのマルチモーダルでジェスチャーによる操作方法は、何も説明がない状態では、操作しようがないのではないだろうか(森公美子氏の例をひくまでもなく)。
横方向ジェスチャーのページング、縦方向ジェスチャーのスクロール、ともにPC上のUIでは必要な視覚的なナビゲーションのヒントが、iPhoneにはほとんどありません。ただ、一度ユーザーが操作方法を理解した後は操作方法が圧倒的に「直感的」で楽しいものとなっています。