circumstance evidence

状況証拠 – ヤザキユウイチ

[ワークショップ] 心地良さのインタラクションデザイン

ワークショップをやります。テーマは「心地良さのインタラクションデザイン」の事例収集です。要項は告知サイトをご覧ください。 発想の発端はもう4年も経ってしまいましたが、昔書いたブログ記事「楽しさ」のデザイン(Wii)とそこで紹介している「デザイン言語2.0 インタラクションの思考法」での水口さんの話です。 デジタル端末のインターフェイスデザイン(ウェブも含む)する際に、 端末の性能や使用状況に依存する特性や制限 内容に依存する特性や制限 これまでなされてきた手法とそれが使い手にどのように定着しているか グラフィックデザイン的なレイアウトの手法 など考慮すると思いますが加えて、 特定の使用状況を超えた、より先天的な生理欲求に訴えるインタラクション というのもあり得るんじゃないかと考えてます。 例えば(iPhoneよりも特に)iPadでフリックが気持ちいいのは、マウスポインタを介さないダイレクトマニピュレーションであること以外にも、実際の指の移動量よりも画面内の移動量が大きいので、身体の能力が拡張するような感覚が得られるからではないでしょうか。 そういう事例を収集し、グルーピング(抽象化)していく中でみえてくるものがあるのではないか、というのが問題意識です。具体的なコードに落ちる前段の話にしたいと思ってます。 理想としては勉強のための勉強ではなく、参加した人たちそれぞれが何か得られるものがあるといいのですが。 デバイス(ノートPC、iPhone、iPodTouch、iPad、ソニーのSTB、Wii、PS3、DS、PSP、液晶テレビ)はこちらで各1台は用意しますが、もし持参できるもの、したいもの、自慢したいもの(笑) があれば是非持参ください。あと手元にHMDがあるので今回の内容とは直接関係ないけど、ちょっとした遊びは出来るかもしれないです! 身近にも一家言ある方たちがいますが、今回はワークショップ開催が初めてということもあって、単独で開催にいたりました。もし回を重ねることができたらゲストとして来てほしいと思ってます! 内容についてご質問があれば上記メールアドレスかコメント欄かTwitterアカウントまでお願いします。 参加費無料ですし、どうぞお気軽に申し込みください。 当日は時間がないと思いますが別な機会にでも3331館内の案内もしますよー。

「ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来とは」

キャズム会議の『ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来とは』に参加してきました。第2回のゲストは パナソニックAVCネットワークス社の池田浩幸氏(北米市場にてYouTube閲覧機能「VIERA CAST」を搭載したプラズマテレビVIErAの仕掛け人) 株式会社ドワンゴの岡村裕之氏(「ニコニコ動画」の広告ビジネスを担当) のお二人。 ちなみに商品名はVIErAと「r」が小文字のようですが「VIERA CAST」は「R」が大文字なんですね。 なお、CESで発表をした社長の坂本氏のプレゼンがすばらしいので是非見てくださいとのことでした(以下リンクは6分割された1つめ)。 YouTube – 2008 CES Day 1 Opening Keynote (Toshihiro Sakamoto) 1/6 印象に残った話 ネット接続機能自体に特に予算はかけられない(または価格が上がることは避けなければならない)。前回のアプリキャスト程ではないようですが…。 YouTube視聴機能自体はソフトウェア的に軽く作っているのでどの端末にも載せることは出来そうだが、まずは高級モデル(46,50インチ)のみに載せて、市場で実験というか様子を見てみる、という感じのようです。 UIデザインはアメリカの会社が行い、プログラミング開発は日本で行ったそう。分業と意志疎通が大変そう…。 UIはUI Engineのようにダウンロード形式のようで、ブラウザではなくミドルウェア上でJavaScriptが動いて制御しているようです。これは前回のアプリキャストも同様。 テレビで無音状態は逆に目立つので、YouTubeを立ち上げても動画を選択するまではテレビの映像と音が流れっぱなしになるようにしたそう。これはいいですね。ハードディスクレコーダ(HDR)でもメーカーによって同様の配慮をしているものとしていないものがありますね。 ログインは、はっきりした説明ではなかったのですが、どうやら毎回リモコンでの手入力のようですね。この辺はデイリーな使い勝手に影響してくるので最善な方法を考えるべきですが、アカウント情報はサービス主体者側(この場合はYouTube)で持つやり方のようなので、電源落としても消えないクッキーぐらいしか解決法がないのかもしれません。テレビは家族で使う前提があるので微妙ではありますが。 文字入力はインクリメンタルサーチ付き。 携帯端末などでのソフトの使い勝手(例えばモバイルSuicaやEdyとか)も、ウェブでの使い勝手のTry&Errorが反映されているように感じることもありますが、これは単に家電にウェブページそのものが自然に組み込まれているから、なのかもしれません。 北米で発表会があった時の反応として「キーボードをUSB接続しちゃえば?」というものがあったそうでアメリカ人ぽいなぁと。テレビ視聴とキーボード操作は姿勢が違い過ぎるのと、たとえばテレビからキーボードに視点を動かす際に、まず視点を手元へ動かしてからキーボード上のキーを探すという二段階の動作が必要で、画面の文字を見ながら入力しようとテレビと手元を視線がいったりきたりするのはちょっとしたストレスになりそうです。入力文字数は全然違うけど、ファミリーBASICでプログラム入力したり、PS3でキーボード接続して使ってみた体験から言うと。ここは安易に既存のPC用キーボードに逃げず、家電的な使い勝手を追求してほしいですね。 VIERA CASTの画面キャプチャ(PC Watch) 画面1 画面2 フォーカスが見あたらないのですが…太めで水色の枠ですかね? ニコ動の話も面白かったのですが、余力もないし他の方が素敵にまとめてるので、ここでは触れません。 個人的な思いつき テレビを受像器として見るならば、テレビ自体にネット接続機能をつけていくよりも、より単価の低くて買い換え頻度が高いHDRにネット接続機能をつけて、 地上波コンテンツ…メタデータだけをユーザ同意の元、ネット上で集計。 ネット上の動画コンテンツ(YouTube、ニコ動)…ブラウザが乗っていて視聴できる。メタデータをユーザ同意の元、ネット上で集計。 というのを思いつきました。うまく機能するかわかりませんが、地上波コンテンツとネットコンテンツをメタデータとして同一/並列に扱うというか。 ネット接続機能だけ切り出したソニーのBRX-NT1を持っていますが、これをこの値段で一般の人が買うことはちょっと想像できないのでHDRにバンドルしていつの間にか持ってる状態にしてしまう、と。まぁダビング10問題や地デジのあり方自体が揺れているので、難しいとは思うんですが。 テレビでUGCが見れるとして、実際に見るのか?という話もありましたが、この辺は初めから定義できるものでもないし、使い方は後からついてくるような気もしますがどうなんでしょうね。 その他 懇親会の方も楽しませてもらいました。同業(ウェブ)の方たちも多いですが、普段接点のない家電業界の方たちともお話できるので今後とも楽しみにしております。 以下主催者の方と参加された方のエントリーいくつか。 キャズムを超えろ! PEACE PIPE ヒマナイヌのカワイメモ Nothing ventured, nothing gained. […]

リアル・プレース・ラーメン

養老猛司氏が近所の高千穂大学で講演するのでふらっと行こうと思ってたら抽選の入場券が必要なのね。駅のポスターからそこまで読み取れなかった。自分の研究テーマ持ってる爺さん素敵。やっぱりトイレで小用の後、手は洗わないのだろうか。 23日(祝)の現代リアル学@丸の内。中西泰人さん(B-11)のと馬場正尊さん&渡辺保史さんのセッションは是非とも見たい。誰か一緒に行きますか? 公式サイトが死ぬ程ブラウズしずらいよ、これ。 現代リアル学 次の日のPLACE+にも行ってみたかったがこちらは無理か…。どのみち定員に達してるようだし。 PLACE+ 来年のラーメンズ公演キターーー。生で一度見たいと思っていたので。 ラーメンズ公式サイト

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

行ってからだいぶ経ってしまったけど、書いた方がいいと思うので当時の下書きを元にエントリー。もうだいぶ細部を忘れてしまいましたが。 ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。どういうものか、というのは公式サイトの説明がわかりやすいので引用します。 公式サイト ダイアログ・イン・ザ・ダークは、日常生活のさまざまな環境を織り込んだまっくらな空間を、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など、視覚以外の感覚を使って体験する、ワークショップ形式の「暗闇のエンターテイメント」です。<アテンド>の声に導かれながら暗闇の中を進み、視覚以外に集中していると、次第にそれらの感覚が豊かになり、それまで気がつかなかった世界と出会いはじめます。森を感じ、小川のせせらぎに耳を傾け、バーでドリンクを飲みながら、お互いの感想を交換することで、これまでとはすこしちがう、新しい関係が生まれるきっかけになります。 国ごとにローカライズされているのか、日本版は「日本の田舎の夏」です。虫や鳥、川の音が聞こえる草むらを歩いて、丸太の橋を渡り、バス停を横切って、おじいちゃんの縁側で一休み。その後縁日をブラブラし、ソースせんべいを食べ、線香花火をしてから、1杯飲み物を飲んで終了。そんなシチュエーションなので、開催期間も夏の終わりぐらいなのかも。 参考までに各国版の見つけたサイトです。 ドイツ版 デンマーク版 ウィーン版 1999年から開催しているそうで、今年やっと参加することができました。今後は常設展示することも目指してるそうで。 入場前に視覚障害者が使う白杖をお借りして、それを足元で左右に振りながら移動します。 最初は視覚が奪われた不完全感があります。普段使えている能力が使えなくなる訳で、それがストレスにもつながります。目を凝らしても本当に何も見えないので諦め、目は閉じっぱなしです。 目が見える時は、常に空間に対して、「自分がどちらを向いてるか」「どこから移動してきてどこへ移動しようとするか」などを把握しようとするようです。が暗闇の中ではそれも徒労。次の移動時には毎回裏切られてしまう感じです。ガイドの人や、同行している8人ぐらいの人たちの動きを手がかりにしているところももちろんあるので、真の暗闇に一人きりになることを想像すると慄然とします。 自分の周囲1メートル範囲を常にスキャンしながらの移動なので、多少の上下移動はありますが、靴下の足の裏の感触を頼りに進んでいきます。上から下を見下ろすとか、下から上を見上げるとか、目の見えない人にはそういった上下感覚が殆どないのかも、と思いました。この辺はアテンドの人に聞けばよかったんだけど、なにぶん後で思いついたので。 あとは、見た目なんかの自己イメージが全然相手に伝わらない、とかもありますね。暗闇なので声を出さないことには存在していることを他者に伝えることができないし、お互い見た目の印象を抜きにした声だけの印象でやり取りしている感じ。入場する直前に数分だけ顔合わせしたので誰が誰かほとんどわかりませんでした。 最後に腰掛けて飲み物を飲むんですが、その頃にはすっかり暗闇に慣れてしまい、物足りない感じでした。あぁ。光のある世界に戻るのかと。一瞬こちら(暗闇)が常なる世界で、異なる(光のある)世界に戻ってしまうような感覚もあったりして。 あと時間的にも実際物足りない感じで、一箇所の滞在時間が短いのと、テンポよくどんどん進んでしまうので一シーンごとの自由な時間はずいぶん少なかったように思います。こういう自由時間て結構大事だよなーと思ったり。 最後の質問コーナーで、おばはんが「一般人は如何に公共の場で全盲の人を助けるべきか」みたいな質問ばかりしてて辟易しましたが、別な人の「全盲の人にもお化けがわかる人がいるのか?」という質問に「わかる人にはわかるんじゃね?」的な回答してたのがおかしかった。半分投げやり?みたいな。本当にそう思ってる?みたいな。 ともあれ、こういう世界があるんだということを体験できたことは大きかったなと思います。視覚障害者の人はあの感覚で日常を過ごしているんだというのを垣間見れただけでも。 オフィシャルブログで見つけたのですが、近くのこどもの城で、子供ヴァージョンも開催したとか。どういうシチュエーションだったのか気になります。 あとせっかくなので古典的な「日本の田舎の夏」以外のシチュエーションも希望します。たとえば、、 冬山遭難篇 子供(双子も可)を連れて公園デビュー篇 ケーキブッフェ堪能篇 動く歩道を走れ篇 猫も暗闇体験篇 暗闇でウェブを作ってみる篇 まあ常設展示となれば、飽きられないためにも、四季に対応する意味でも別シチュエーションに期待できそう。 蛇足ながら、盲目の人の書いた小説が読んでみたい。 あと日本の善光寺でも似たようなシチュエーションのものがありました。 善光寺@Wikipedia 戒壇めぐり こちらは地下の暗闇回廊を歩きながら内省するコンセプトっぽいですね。 来年もまた参加したいです。

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