circumstance evidence

状況証拠 – ヤザキユウイチ

オープンソースな出版方法とNature of Code

Posted on | 2012-10-23 | no comments

主催のIsabel Dravesが招待してくれたのでLISA conferenceというメディアアートのカンファレンスに参加してきました。そのイベントのオープンサロンデイでDaniel Shiffmanが講演しました。ちょっと面白い話をきいたので共有します。

彼はITP (http://itp.nyu.edu/itp/) の先生でProcessing使いです。LISA conferenceでもBen Fryなどの代わりにProcessingについて話してました。理系に類型的に存在しそうな、シンプルさと明快さを愛する裏表のない、とにかく楽しそうに話すのが印象的なフレンドリーな人でした。

彼が以前のトラディショナルな方法で本を作ったときと、今回作っているオープンソースな本の作り方を比較して語ってくれました。

以前作った本というのがLearning Processingで、ITPで授業として教えていく中で学生や他の教員とのやり取りが内容に反映されブラッシュアップされていった、とてもよい教材です。Stringオブジェクトが他と違うし公式リファレンスみてもわかりづらいのでJavaのリファレンスみた方がいいよとか、ソケット通信のやり方とか、後半に結構細かいことが書いてあるのと、徐々に書き方をOOPへ意向していく時の差分もわかりやすい。もっと早めに読めばよかった感じの方ですが、これの校正が大変だったという話で、校正に紙の原稿がどかっと届き、それをみがならIn Designのドキュメントで、コピー&ペーストなどしながら修正していくのが本当に大変だったと。

そこで今回新しく本を作るのに、オープンソースな本の作り方を試してみたそうです。まずは予算を確保するために、Kickstarterでbackerを募ってクラウドファンディングをしてます。それからITP有志がつくったパブリッシングシステムを利用したそうです。ASCIIDOC形式で原稿を記述し、ツールからHTMLとPDFとEPUBへ一括してパブリッシュできる仕組み。その名もMagic Book Project。

https://github.com/runemadsen/Magic-Book-Project

そして本の原稿自体も全部Githubにあがってます。

https://github.com/shiffman/The-Nature-of-Code

一元化した原稿を、場合によっては他の人でも直せたりするし、そのままパブリッシュすれば、HTMLとPDFとEPUBと全部最新版に更新されます。

また製本はAmazonのサービスを利用したそうです。

本のサイトはこちら。
http://natureofcode.com/
もうすぐ出来るよってことなんですが、本人がその場で公開して、ブログでの公開も許可もらっているんですが、URLにpreviewをつけると、もう買うことができてしまいます!またHTML版は無料でwebページとして公開されてます。

http://natureofcode.com/preview/

値付けとProcessingへの寄付をスライドバーで選べるという、自由の最大限な表現。
本の内容もすばらしいと思いますのでぜひ購入してみてはいかがでしょうか。将来的な修正差分も追加料金なしで受け取れますよー。

ちなみに同じサロンでこの後、オライリーの人たちがプレゼンしたのですが、同じようなマルチパブリッシング環境をオライリーも用意しているとのこと。Atlasという名前で早ければ半年後には一般公開するかも、とのことでした。

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