「直感的」実は「慣用的」
Posted on | 2009-03-06 | 4 Comments

「デザイニング・インターフェイス」という書籍でこんな記述があります。
「直感的」という言葉は若干誤解を招きやすい。かつてジェフ・ラスキンは、われわれがソフトウェアの利用に関して「直感的」だと言う場合、実は「慣用的」だということを言わんとしているのだと指摘した。コンピュータの「マウス」は、それを一度も見たことがない人にとっては直感的ではない。
マッキントッシュに始まり、iPod、iPhoneへ連なるアップル製品を使いこなすユーザーが「直感的」ですばらしいと感じる時の「直感的」というのは実は「慣用的」ではないのか。
iPhoneのマルチモーダルでジェスチャーによる操作方法は、何も説明がない状態では、操作しようがないのではないだろうか(森公美子氏の例をひくまでもなく)。
横方向ジェスチャーのページング、縦方向ジェスチャーのスクロール、ともにPC上のUIでは必要な視覚的なナビゲーションのヒントが、iPhoneにはほとんどありません。ただ、一度ユーザーが操作方法を理解した後は操作方法が圧倒的に「直感的」で楽しいものとなっています。
Comments
4 Responses to “「直感的」実は「慣用的」”
Leave a Reply
March 6th, 2009 @ 3:50 am
その通りだと思います。
なので僕は以前からデザインやインターフェイスの話で「直感的」という言葉を多用する人はあまり信用していませんw
March 6th, 2009 @ 11:25 am
一般的な世界ではiPhoneのインターフェイスはやっぱり微妙な気がします。
身近な例ではPCリテラシーが高くなくても自分でなんでも吸収しようとするうちの母親(サポートセンターに電話掛けて「えっくすぴ」の「どらいば」をダウンロードしてプリンターをIP接続させてしまうような人)は1回みせたら、わりと学習して他のアプリもサクサクつかってたけど、元エンジニアなのにあまりPCに興味がなくメールも毎回手帳にメモったID/Pwdを見ながらYahoo!メールをチェックしている父親は何度説明してもいっこうに操作できません。
という意味では「慣用的」も「日常的」かどうかがかかわってくるんじゃないかと。
March 7th, 2009 @ 5:41 pm
「慣用的」と感じるまでの時間がマッハ短いとか、そうなった後に簡単に忘れてしまわない事をもって「直感的」と感じるのかしら、と思う日々。
March 9th, 2009 @ 4:26 am
@kotarok @さと @コジカ
さとさんの書いてくれた例とコジカたんが書いてくれたことって近しいですね。受け取り手によって慣用的と感じるまでの時間に幅があり、場合によってはそこまで辿りつかない人もいるってことですかね。
iPhoneならではのインターフェイスは、現実世界の物理的な動きに近しいですし、また一般的な話として、
・初心者/使ったことのあまりない人には階層深くても1画面辺りの選択肢少なめ
・上級者/慣れてる人には、階層浅く1画面辺りの選択肢多め
が望ましいとすると、ボタンだらけの集合体のようなホーム画面であることも、ターゲットとしてアーリーアダプタな人以外に初心者もしっかり想定しているのではと思ったりします。Windows MobileのようなDashboardすらないあたりとか。
後発のPalm Preなどはその辺りで差別化を計ろうとしているのですかね。