circumstance evidence

状況証拠 – ヤザキユウイチ

新しい星座をつくろう

Posted on | 2013-06-23 | no comments

新しい星座体系をつくろうよ!というと、この人は何を言ってるんだ?とか、ハイハイよくある思いつきね、などと受け止められてしまうかもしれない。歴史的な経緯をまずは細かい枝葉を省いて、大局的な流れがわかるように書いてみる。レッツゴー!

日本における暦の話

日本では、天文暦学がなかったため、西暦862年に中国から輸入した暦を採用。800年間ほど使用してきたが、元々中国と日本は緯度経度が違ったり、862年以降も中国では技術革新により更新されていたものが日本では取り入れてこなかったので、実際の日蝕と暦が異なってしまう、などの実害が出るようになってしまった。

そんなこともあって、十世紀ころから暦への需要が高まり、各地で様々な暦が作られた。その結果なんと、朝廷と幕府が別の暦を使っていたため日にちの認識がずれて約束の日に両者が会えずに、大問題となったこともあったとか。

江戸時代に入ってから、渋川春海が科学的な調査に基づいた国産初の暦を策定、幕府に採用してもらうことに成功。以後、ブラッシュアップされながら、明治維新まで400年間ほど使われることになる。これがいわゆる旧暦。

渋川春海のことは2012年に天地明察という映画になった。
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800年間(中国の暦)+400年間(日本オリジナルの暦)で1200年間、続いた暦が西暦に置き換えられたのが明治維新のころ。その移行期間はたった一ヶ月。
理由はなんと、そのタイミングで移行できれば翌年の公務員の給料が二ヶ月減らせるため、とのこと。これは大隈重信が回顧録『大隈伯昔日譚』に書いていることが根拠となっていて、立川志の輔が「暦質屋」という落語にしてる。これを知って本当に驚いたが、日本人らしさをどこかで感じたりもして。

星座の話

星図やそこから派生した星座というものも、暦と同じく天文学を元に生まれたので、関連して話を続けると、暦とは別なタイミングで、星座も国際天文学連合という国際組織によって1928年に世界標準化された。国際組織の決めた取り決めであり、歴史的な経緯はありつつも、標準化競争の結果ともいえる。ギリシャ神話はぼくら日本人にはなんら歴史的な所縁がなく、これまで小さいころから星座占いなどでなじんできたものの、実は蟹とかサソリとか乙女とかいわれても共感できないのではないだろーか。そんなことはない?

宇宙を舞台にした作品が多数ある宮沢賢治は、1896年〜1933年を生きていたので、明治維新以降、西暦と日本のオリジナル星座が併存していた時期と、ギリシャ神話ベースの星座に統一された期間にまたがって生きていたことになる。

宇宙を舞台にした作品にあわせて作詞作曲した「星めぐりの歌」という歌詞に登場するのはギリシャ神話ベースの星座ばかりで、これはどの程度意図的なものなのか、実はあまり作品を読んだことがないので、これから調べてみたい。

古来我々日本人は宇宙を舞台に想像の翼を広げ、御姫様が月に住んでいることを妄想したり(かぐや姫)、鉄道が夜空を駆け巡ったり(銀河鉄道、銀河鉄道999)、果てはロボットを活用した独立戦争(ガンダム)を妄想してきたし、日本オリジナルの和名がついた星座も実はたくさんあって、野尻抱影がライフワークとして収集した本によるとその数七百種もあるし、地方によっても名前が違っている。

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これらが顧みられることなく埋もれてしまって忘れられていくのは非常にもったいないと思うので、まずはこれらを観れる環境(アプリケーション)を用意できればと思う。その上で、今の人たちが星々をみて何にみえるのか、新しく星座を登録できる仕組みも作ったら面白いのではないか。これは自由に作られたもののなかから人気投票というか支持の多寡で決めたらいいと思う。人気投票というとポピュリズムめいてしまうけども、その時代のその文化圏の人たちのものの見方、何をよしとするのか、価値観を反映されたものが望ましいと考える。

個人的には西暦を唯々諾々と使用するのもなんだかなぁという感じで、英語みたいに世界共通のプロトコルとして他国と情報共有する際には必要だとしても、別に心まで乗っ取られる必要はないし使い分ければいいのでは、と思う。これも個人的な意見だけど、元号よりも一つの国としての歴史の長さを示す年号の方がいいんじゃないかなと思ってる。日本は戦後突然始まった国ではないので。

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