circumstance evidence

状況証拠 – ヤザキユウイチ

「ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来とは」

キャズム会議の『ネット対応テレビとCGM動画が紡ぐ未来とは』に参加してきました。第2回のゲストは

パナソニックAVCネットワークス社の池田浩幸氏(北米市場にてYouTube閲覧機能「VIERA CAST」を搭載したプラズマテレビVIErAの仕掛け人)
株式会社ドワンゴの岡村裕之氏(「ニコニコ動画」の広告ビジネスを担当)

のお二人。
ちなみに商品名はVIErAと「r」が小文字のようですが「VIERA CAST」は「R」が大文字なんですね。
なお、CESで発表をした社長の坂本氏のプレゼンがすばらしいので是非見てくださいとのことでした(以下リンクは6分割された1つめ)。
YouTube – 2008 CES Day 1 Opening Keynote (Toshihiro Sakamoto) 1/6
印象に残った話
ネット接続機能自体に特に予算はかけられない(または価格が上がることは避けなければならない)。前回のアプリキャスト程ではないようですが…。
YouTube視聴機能自体はソフトウェア的に軽く作っているのでどの端末にも載せることは出来そうだが、まずは高級モデル(46,50インチ)のみに載せて、市場で実験というか様子を見てみる、という感じのようです。
UIデザインはアメリカの会社が行い、プログラミング開発は日本で行ったそう。分業と意志疎通が大変そう…。
UIはUI Engineのようにダウンロード形式のようで、ブラウザではなくミドルウェア上でJavaScriptが動いて制御しているようです。これは前回のアプリキャストも同様。
テレビで無音状態は逆に目立つので、YouTubeを立ち上げても動画を選択するまではテレビの映像と音が流れっぱなしになるようにしたそう。これはいいですね。ハードディスクレコーダ(HDR)でもメーカーによって同様の配慮をしているものとしていないものがありますね。
ログインは、はっきりした説明ではなかったのですが、どうやら毎回リモコンでの手入力のようですね。この辺はデイリーな使い勝手に影響してくるので最善な方法を考えるべきですが、アカウント情報はサービス主体者側(この場合はYouTube)で持つやり方のようなので、電源落としても消えないクッキーぐらいしか解決法がないのかもしれません。テレビは家族で使う前提があるので微妙ではありますが。
文字入力はインクリメンタルサーチ付き。
携帯端末などでのソフトの使い勝手(例えばモバイルSuicaやEdyとか)も、ウェブでの使い勝手のTry&Errorが反映されているように感じることもありますが、これは単に家電にウェブページそのものが自然に組み込まれているから、なのかもしれません。
北米で発表会があった時の反応として「キーボードをUSB接続しちゃえば?」というものがあったそうでアメリカ人ぽいなぁと。テレビ視聴とキーボード操作は姿勢が違い過ぎるのと、たとえばテレビからキーボードに視点を動かす際に、まず視点を手元へ動かしてからキーボード上のキーを探すという二段階の動作が必要で、画面の文字を見ながら入力しようとテレビと手元を視線がいったりきたりするのはちょっとしたストレスになりそうです。入力文字数は全然違うけど、ファミリーBASICでプログラム入力したり、PS3でキーボード接続して使ってみた体験から言うと。ここは安易に既存のPC用キーボードに逃げず、家電的な使い勝手を追求してほしいですね。
VIERA CASTの画面キャプチャ(PC Watch)

画面1
画面2

フォーカスが見あたらないのですが…太めで水色の枠ですかね?
ニコ動の話も面白かったのですが、余力もないし他の方が素敵にまとめてるので、ここでは触れません。

個人的な思いつき
テレビを受像器として見るならば、テレビ自体にネット接続機能をつけていくよりも、より単価の低くて買い換え頻度が高いHDRにネット接続機能をつけて、

地上波コンテンツ…メタデータだけをユーザ同意の元、ネット上で集計。
ネット上の動画コンテンツ(YouTube、ニコ動)…ブラウザが乗っていて視聴できる。メタデータをユーザ同意の元、ネット上で集計。

というのを思いつきました。うまく機能するかわかりませんが、地上波コンテンツとネットコンテンツをメタデータとして同一/並列に扱うというか。
ネット接続機能だけ切り出したソニーのBRX-NT1を持っていますが、これをこの値段で一般の人が買うことはちょっと想像できないのでHDRにバンドルしていつの間にか持ってる状態にしてしまう、と。まぁダビング10問題や地デジのあり方自体が揺れているので、難しいとは思うんですが。
テレビでUGCが見れるとして、実際に見るのか?という話もありましたが、この辺は初めから定義できるものでもないし、使い方は後からついてくるような気もしますがどうなんでしょうね。

その他
懇親会の方も楽しませてもらいました。同業(ウェブ)の方たちも多いですが、普段接点のない家電業界の方たちともお話できるので今後とも楽しみにしております。
以下主催者の方と参加された方のエントリーいくつか。

キャズムを超えろ!
PEACE PIPE
ヒマナイヌのカワイメモ
Nothing ventured, nothing gained.
Future Insight

米国版アクトビラはYouTube対応

タイトルは誤解を招きかねない懸念もありますが、キャッチーなのでつけてみました。
先日のCESにて発表されましたね。北米でこの春発売されるビエラの一部機種で閲覧可能になるようです。

「松下電器がGoogle、YouTubeと共に写真と動画を消費者のリビングルームへ」
‘Panasonic Brings Photos, Videos to Consumers’Living Rooms with Google and Youtube’
YouTubeを直接見られる「VIERA」、米で今春発売(ITMedia)

日本で先行してサービスしている(いた)「Tナビ」及び「アクトビラ」の米国版が、YouTube/Googleの提供するUGCだというのがすばらしい。「アクトビラ」がWalled Gardenを標榜しi-mode的な垂直統合な囲い込みを目指しているのと好対照ですね。
松下のような巨大な家電メーカーがYouTubeを家電にバンドルさせる、ということにはそれなりに意味があると思います。
以前は松下が単独で「Tナビ」を運営、ソネットが単独で「TVホーム」を運営している状態でしたが、松下、ソニー、東芝、日立、シャープ(+ソネット)の5社で共通のテレビポータルサービスを運営すべく、運営会社を設立し、5社共通プラットフォームのサービスとして生まれ変わったのが2007年2月。ちなみにその会社の出資比率は、ソニーとソネットを足すとちょうど松下と同じになります。

テレビポータルサービス株式会社設立のお知らせ(PDF)
アクトビラは静的コンテンツのサービスに加えて、去年の9月からストリーミング形式のビデオ・オン・デマンド配信を開始しています。サービスラインナップは「アクトビラ ビデオ フル」と「アクトビラ ビデオ」2種類。「アクトビラ ビデオ フル」に現在対応しているのがビエラ一部機種と、ソニーが発売したセットトップボックスのみ、という状況ですが、今後徐々に対応機種を増やしていくようですね。

ラインナップ
アクトビラ ビデオ フル
アクトビラビデオ

フォーマット
MPEG-4 AVC/H.264
MPEG-2

解像度
一部ハイビジョン映像のものもあり
SD解像度

ビットレート
4〜8Mbps
2〜4Mbps

フォーマット
映像の全画面表示にも対応
全画面表示は行なえず、アクトビラビデオのフレーム内での表示

推奨される回線
12Mbps程度でFTTHを推奨
6Mbps

Tube YouTube

いやぁ、思った以上に快適かいてき!もちろんWiiに特化されたサイトなんてまだないだろうし、YouTubeにしてもPC用サイトをそのまま表示しているだけなので、テキストリンクは選択しづらいですが…。ソファで寝っ転がりながらみれるのが楽。
でも文字入力はPCと携帯電話以外のデバイスの中では入力しやすいと思うし、今後の普及台数次第でたとえば決済にWiiのポイントシステムを導入するサイトが現れたりして。
今日はシンドイので明日以降にでも、日常的に利用しているサイトをいくつかブラウズしてみる。
とりあえず昨日友達に教えてもらったm-flo with minmiのビデオクリップ見てみた。子供たちがかわいい!

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